最近の少子化の影響から、小児科専門医を目指す医師の数は減少しており、既存の病院の中でも、小児科医が常勤しているところは少ない状況です。そのような中で母親からの小児科専門医による治療を望む声は高く、特に乳幼児では、近隣に小児科専門医がいない為に、他科(専門医ではないが小児科を併設)の医師の診療を受けざるを得ない状況に対する母親の不満は大きいようです。
私は、1983年に医師免許取得後、9年間東海大学病院に小児科医として勤務し、入院外来診療を通して、多くの小児急性疾患から先端医療を要する重症児にまで診療にあたってきました。その間、大学院にも進み、予防接種(ワクチンと免疫)に関する研究で医学博士の学位を取得し、以後も小児の予防医学についての研究を続けてきました。1989年に日本小児科学会認定医の資格を得て、1992年から大学病院からの出向で国立療養所神奈川病院の小児科医長として5年間勤務、その後、寒川病院小児科医長、綾瀬厚生病院小児科医長とそれぞれの勤務地で小児医療に尽くしてきました。この間、一貫して、いずれは自分の出身地で地元の小児医療に貢献したいと考えてきました。そして、医師になって20年目という節目を迎えて、長年の希望であった地元での開業をすることにしました。
医院開設地は、周囲に保育園(瀬谷愛児園)、小学校、幼稚園が近接し、子供が多く集まる地域です。
ひかりこどもクリニック院長 太田 和代